テラス屋根の設置|メーカー別シリーズと建ぺい率・防火地域の注意
テラス屋根は、住宅の壁に取り付ける壁付タイプと、柱で自立する独立タイプに分かれ、製品ごとに耐積雪強度や設置できる階が示されています。LIXIL、三協アルミ、タカショー、四国化成建材の公式サイトに書かれたシリーズと仕様、防火地域に関するメーカーの案内をまとめています。工事費用の相場は扱っていません。
各メーカーの公式サイトの記載を2026年11月1日に確認しています。製品の仕様は変更されることがあるため、購入・発注の前に最新のカタログで確認してください。
LIXILのテラス屋根
LIXILは、テラス(屋根)を「壁付・独立タイプ」「壁付タイプ」「独立タイプ」に分け、テラス囲い(サンルーム)とあわせて一覧で掲載しています。
| シリーズ(公式表記) | 公式の分類 | サイズ | 耐積雪強度 | 設置可能階 |
|---|---|---|---|---|
| テラスSC | 壁付・独立タイプ | 出幅1,032mm~/間口2,730mm~ | 20cm相当、30cm相当 | 1階、2・3階 |
| テラスVS | 壁付タイプ | 出幅885mm~/間口2,180mm~ | 30cm相当、50cm相当、100cm相当 | 1階、2・3階 |
| スピーネ | 壁付タイプ | 出幅885mm~/間口1,840mm~ | 20cm相当、50cm相当、100cm相当 | 1階、2・3階 |
| シュエット | 壁付タイプ | 出幅885mm~/間口1,910mm~ | 20cm相当、50cm相当 | 1階、2・3階 |
| ナーラ屋根・ナーラテラス | 壁付タイプ | 出幅885mm~/間口2,050mm~ | 20cm相当、50cm相当、100cm相当 | 1階、2階 |
| Gルーフテラスタイプ | 壁付タイプ | 出幅1,200mm~/間口2,090mm~ | 20cm相当 | 1階 |
| テラスVB | 独立タイプ | 出幅1,257mm~/間口2,534mm~ | 20cm相当 | 1階 |
| フーゴF テラスタイプ | 独立タイプ | 出幅1,196mm~/間口2,204mm~ | 20cm相当 | 1階 |
| サニージュ | テラス囲い(サンルーム) | 出幅885mm~/間口1,890mm~ | 20cm相当、50cm相当、100cm相当 | 1階、2階 |
| スピーネストックヤード | テラス囲い(サンルーム) | 出幅885mm~/間口1,840mm~ | 20cm相当、50cm相当 | 1階 |
| 囲い上手 | テラス囲い(サンルーム) | 一覧に記載なし | 20cm相当 | 1階 |
間口は屋根外々の寸法で、Gルーフテラスタイプのみ柱外々寸法と注記されています。テラスVSは、基準風速V0=46m/s地域にも対応する高強度のテラスと説明されています。テラスSCは、壁付タイプと躯体にネジ止めしない独立タイプの2つの設置方法で、テラスとバルコニーへ屋根を設置できるとされています。テラスVBは中柱タイプで、柱移動が可能なので障害物がある狭小地でも設置できると説明されています。
出典(2026年11月1日確認):LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧、LIXIL テラスSC
三協アルミのテラス屋根(レボリューほか)
三協アルミの商品名一覧では、テラスのカテゴリに「レボリューA・レボリューZ」「独立式テラス レボリューD」「テラーネZ」「ナチュレN・ナチュレS・ナチュレP」「独立式テラス セパーネ」「X.スタイル(クロス.スタイル)」が掲載されています。
レボリューA・レボリューZは、3種の強度タイプで積雪量100cm地域まで対応すると記載されています。屋根形状は「アール屋根」と「フラット屋根」があります。出幅は〈600タイプ〉で3尺から15尺まで1尺単位で規格され、R型は3尺から12尺の規格です。F型は出幅15尺まで1尺単位で規格され、関東間では出幅18尺・20尺も規格されています。間口は1.0間から3.0間(単体)で、3連結で5.0間まで対応します。
2階・3階に設置する場合は、レボリューA(600タイプ)とレボリューZ(1500タイプ)の設置型が規格されています。レボリューZ(1500タイプ)は2階設置型に出幅9尺を規格し、3階設置型は出幅6尺まで対応するとされています。柱の立てられない場所でも取り付けができる「柱なし式」もあり、間口0.5間のサイズが規格されています。
出典(2026年11月1日確認):三協アルミ 商品名からさがす、三協アルミ レボリューA・Z ポイント、三協アルミ レボリューA・Z タイプバリエーション、三協アルミ レボリューA・Z 納まりバリエーション
タカショー・四国化成建材のテラス
タカショーの「テラス・パーゴラ」カテゴリには、ポーチテラス シンプルスタイル、ポーチテラス スリムスタイル、フレームルーフ、ホームヤードルーフⅡ、Sポーチ、J/EUポーチ、Rテラス、パティオムーヴ、ポーチスカイルーフⅡなどが掲載されています。フレームルーフはポリカ屋根を標準搭載したテラス、パティオムーヴは手動で天井ルーバーが開閉可能なテラス、ポーチスカイルーフⅡは電動で天井ルーバーの角度調整が可能なポーチと説明されています。
ポーチテラス シンプルスタイルには、2つのタイプがあります。
| タイプ | タカショーの説明 |
|---|---|
| 独立タイプ | 建物の躯体から離れて自立するタイプ。4本独立柱タイプなので、建物の構造などの制限を受けずに施工が可能 |
| 壁付タイプ | 建物の躯体に取り付ける片持ちタイプ。室内との連続性が確保できる |
四国化成建材は、庭まわりの商品としてファンルーフを掲載し、隣家から視線を遮るサイドパネル仕様で、支柱には雨樋を内蔵していると説明しています。
出典(2026年11月1日確認):タカショー テラス・パーゴラ、タカショー ポーチテラス シンプルスタイル、四国化成建材 ファンルーフ
建ぺい率・防火地域の注意
三協アルミは、ビジネス向けにテラス・ガーデンルームの建築確認申請書類(技術基準確認一覧表、姿図CADデータ、屋根材認定書など)を公開しています。同じページで、設置場所や用途により各自治体の建築主事の判断・見解が異なる場合があるため、申請の際は各地区の申請窓口に確認するよう書かれています。
三協アルミの資料「防火について」では、防火の制限をうける地域・建築物の部分として、次の区分が説明されています。
- 防火地域・準防火地域:市街地における火災の危険を防除するため、都市計画によって定められる地域。
- 建築基準法第22条区域:防火地域・準防火地域以外の市街地で火災の危険を防除するため、特定行政庁によって定められる地域。
- 延焼のおそれのある部分:隣地境界線・道路中心線又は同一敷地内の2つ以上の建築物相互の外壁間の中心線から1階にあっては3m以下、2階にあっては5m以下の距離にある建築物の部分。ただし、防火上有効な公園などに面する部分は除く。
同じ資料にも、各自治体の建築主事の判断により見解が異なる場合があるので確認するよう注記されています。LIXILは、テラスの商品ページから、ビジネスユーザー向けに「法令情報など各種データ」をダウンロードできると案内しています。
建ぺい率の上限は建築基準法第53条に、建築面積の数え方は建築基準法施行令第2条第1項第2号に定められています。カーポートやテラス屋根の扱いで議論になるのは、主にこの第2号の読み方です。条文と緩和の条件は建ぺい率のページ、防火地域・準防火地域内の屋根の基準は防火地域のページ、確認申請の要否は建築確認のページで整理しています。
出典(2026年11月1日確認):三協アルミ テラス・ガーデンルーム建築確認申請書類ダウンロード、三協アルミ「防火について」(PDF)、LIXIL テラスSC、当サイト「建ぺい率」、当サイト「防火地域・準防火地域」、当サイト「建築確認の要否」
テラス屋根におすすめの業者
テラス屋根に関係する法令・手続きガイド
工事の前に確認すべき決まりを、条文を引用して整理しています。
テラス屋根に関するよくある質問
Q2階のバルコニーにもテラス屋根を付けられますか。▼
出典:LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧、三協アルミ レボリューA・Z 納まりバリエーションの記載によります(2026年11月1日確認)。 LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧 三協アルミ レボリューA・Z 納まりバリエーション
Q雪の多い地域ではどの製品を選べばよいですか。▼
出典:LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧、三協アルミ レボリューA・Z ポイントの記載によります(2026年11月1日確認)。 LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧 三協アルミ レボリューA・Z ポイント
Qテラス屋根は建ぺい率に含まれますか。▼
出典:条文は建築基準法施行令第2条第1項第2号(e-Gov法令検索)、メーカーの案内は三協アルミ テラス・ガーデンルーム建築確認申請書類ダウンロードの記載によります(2026年11月1日確認)。 e-Gov法令検索 建築基準法施行令 三協アルミ テラス・ガーデンルーム建築確認申請書類ダウンロード
Qテラス屋根とテラス囲いの違いは何ですか。▼
出典:LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧の記載によります(2026年11月1日確認)。 LIXIL テラス(屋根・囲い)・サンルーム一覧